卒業生におくる言葉

平成30年1月

卒業生諸君へ

応用化学科 初代学科長 丸山隆浩

平成25年の4月、名城大学天白キャンパスの片隅で竣工したばかりの研究実験棟Ⅱとともに、応用化学科はスタートしました。 本学の理工学部において、化学を専門とする最初の学科と新設された本学科は、単に化学の知識や技術を学ぶだけでなく、それらを有機的に活用できる科学技術者を養成し、持続可能で豊かな社会の実現に向けて貢献することを目指し開設されました。 その目標を実現するため、講義はもちろん、演習や実験科目の内容の充実を図りました。 また、皆さんの入学とともに、本学の教育改善プログラムの支援を受け、“化学技術者コンピテンシー育成の教育プログラム”を推進しました。 4年間、雨だれ石を穿つが如く、韋編三絶、講義・演習・学生実験や卒業研究に取り組み、蛍雪の功を積まれた皆さんは、平成29年3月、卒業を迎えることとなり、社会、あるいは大学院進学へと巣立っていきました。4年間の聞鶏起舞は、皆さんに間違いなく真の実力と自信を与えました。 これらは、目に見えるものではありませんが、和氏の璧となり、これからの皆さんの心の拠り所となることでしょう。 また、お互い研鑽を積む中で育んだ、管鮑の交わりは一生の宝物となることと思います。皆さんは、もう呉下の阿蒙ではありません。 4年間で培った化学の知識・技術・経験を活かして、今後も愚公山を移すが如く、日々の努力を続け、社会や大学院でご活躍されることを願っています。いつの日か、牛耳を執って社会で活躍し、出藍の誉れとなり、本学科の名を高らしめる者が諸君から現れることを期待しております。